サシグサに有用成分 與儀さん分析依頼 きょう南城で講演会(再掲)

サシグサに有用成分 與儀さん分析依頼 きょう南城で講演会

2015年7月26日  琉球新報掲載分より

【南城】繁殖力が旺盛で道端でも見掛けるサシグサ(タチアワユキセンダンクサ)にはカルシウムやビタミン、ケイ素などが豊富に含まれていることが成分分析の結果明らかになり、注目されている。
サシグサを粉末化し、麺やパン食品、染め物や雑貨類など20種以上の試作品、商品を手掛けているJOY工房&茶屋=南城市大里字仲間=の與儀喜美江さん(51)が、福岡県の日本食品分析センターに分析を依頼。分析試験結果が6月19日に送られてきた。
それによると、サシグサ100グラムの中に、骨や歯の構成成分で体の生理機能を調整するカルシウムが1800ミリグラム含まれており、これは基準値210ミリグラムの9倍近い。食物繊維も基準値の7倍弱、鉄分とビタミンAは6倍、ビタミンEも2倍以上含まれている。
骨や血管を育てるケイ素や抗酸化作用のあるタンニンの含有量も多い。一方で糖質や脂質、炭水化物も多く含んでいる。
與儀さんは「サシグサの成分分析の結果から、多くの有用成分が含まれていることを初めて知り、喜んでいる。農家の方々に作物として栽培していただき、農業の振興と食品化を図って、人々の健康増進に役立てていきたい」と意欲を燃やす。
「未利用資源(さし草)活用の可能性」と題した食文化講演会が26日午後3時から、南城市大里農村環境センターで開催される。会費は千円。
(知花幸栄通信員)

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